faqよくあるご質問

当院にいただく
よくあるご質問をまとめました。

診療について、また各疾患については、こちらのページでご確認ください。

診療について

診療は予約制ですか?

予約は必要ありません。超音波検査は予約制でおこなっていますが、緊急の場合は当日検査も可能です。

風邪などでも受診できますか?

風邪、腹痛、頭痛など一般内科に幅広く対応しています。何か気になる症状があればお気軽に御相談下さい。当院で対応が困難な疾患につきましては責任を持って専門病院などへ紹介させていただきます。

眼科と一緒に内科の通院も可能ですか?

眼科と内科を同時に通院していただくことも勿論可能です。遠方の方でも眼科受診時に内科を同時に受診されている方が大勢おられます。

生活習慣病の指導は行っていますか?

わかりやすいパンフレットを用いてスタッフとともに熱心に個別指導をおこなっています。糖尿病の方に関しては必要に応じてフットケアなどについても指導しています。

セカンドオピニオンはしていますか?

甲状腺疾患などについて積極的にセカンドオピニオンを行っています。患者様に十分理解、納得していただけるようわかりやすく丁寧な説明を心がけております。

糖尿病について

糖尿病とはどんな病気なのですか?

血液中のブドウ糖の量(血糖値)の調節がうまく行えないために血糖値が高い状態(高血糖)が続いている病気です。大きく分けると小児や若年層に多い1型と成人に多い2型の2つのタイプがありますが、日本では2型が大多数を占めます。

血糖値は体の中でどのように調節されているのですか?

主に膵臓にある膵島と呼ばれる部分から分泌されるインスリンやグルカゴンなどのホルモンによってバランス良く調整されています。小腸から分泌されるインクレチンは食事に反応して分泌され、膵臓に働いてインスリン分泌を促します。インスリンは体の中で唯一血糖値を下げる方向に働きます。

糖尿病ではどうして血糖値が高いままなのですか?

インスリンの分泌量が少なかったり、働きが悪化するために血糖値が高いままになってしまいます。分泌量が少ない原因としてインクレチンの作用低下が指摘されています。特に早期では食後血糖値が上昇していることが知られています。食後高血糖があると血糖値の変動が大きくなります(グルコーススパイク)。血糖値の変動幅が大きいと、血管の壁が傷つきそこに炎症が起こって動脈硬化が進行し心筋梗塞や脳卒中の危険性を高めることが知られています。脳卒中や心筋梗塞の原因となる動脈硬化の進行は早期の糖尿病の段階から始まっているのです。

遺伝は関係するのですか?

遺伝因子と環境因子が合わさることで発症します。両親とも糖尿病の場合子の糖尿病発症率は50%、両親の一方が糖尿病の場合には約30%であると言われています。そのような素因を有する人は環境因子である過食や運動不足を改善して糖尿病を発症させないことが重要です。

自覚症状がなくても治療が必要なのですか?

自覚症状がなくても、血糖値が高い状態が続くと全身に様々な合併症を生じます。合併症を予防するために糖尿病をきちんと治療する必要があるのです。

高血圧について

高血圧はなぜ治療しなければならないのですか?

血圧が高い状態が続くと脳・心臓・腎臓などの血管を傷めて重大な障害をおこしやすくなるからです。血圧を下げるのはこれらのリスクを減らすためです。リスク因子は血圧以外にも生活習慣や他の合併症もありこれらを複合的に改善することが重要です。

診察室以外の血圧も必要ですか?

血圧には、診察室で血圧が上昇する「白衣高血圧」、朝の起床時に上昇する「早朝高血圧」、診察室では正常であるのに対し職場や家庭などの日常生活で上昇する「仮面高血圧」などがあります。家庭血圧を測定することでこれらの高血圧を正しく診断して治療方針を決定することができます。特に「仮面高血圧」は見逃されやすいので家庭血圧が重要になります。

なぜ食事療法が必要なのですか?

血圧を高めている塩分の取りすぎや肥満を是正するためです。塩分をとりすぎると体液が増え、またそれを排泄しようとして血圧が上がります。日本人は塩分をとり過ぎていて、平均で男性11.8g、女性10.3gの食塩を摂取しています。カロリーを減らし減量することで血圧が下がります。高血圧患者の1日塩分摂取量は6g未満とされています。

なぜ運動療法が必要なのですか?

適切な運動は血圧を下げ、その他の動脈硬化の危険因子も改善するからです。

降圧目標は皆同じなのですか?

高血圧の方は年齢や他の病気の既往歴によって降圧目標値が設定されています。将来おこりうる脳卒中や心筋梗塞などの重大な病気のリスクを少しでも減らすために設定されています。(高血圧治療ガイドライン2014では、これまでの降圧目標が一部変更されています。)

降圧目標

  診察室血圧 家庭血圧
若年、中年、前期高齢者患者 140/90mmHg未満 135/85mmHg未満
後期高齢者患者 150/90mmHg未満 145/85mmHg未満(目安)
(忍容性があれば140/90mmHg未満) (忍容性があれば135/85mmHg未満)
糖尿病患者 130/80mmHg未満 125/75mmHg未満
CKD患者(蛋白尿陽性) 130/80mmHg未満 125/75mmHg未満(目安)
脳血管障害患者
冠動脈疾患患者
140/90mmHg未満 135/85mmHg未満(目安)

注:目安で示す診察室血圧と家庭血圧の目標値の差は、診察室血圧140/90mmHg,家庭血圧135/85mmHgが,高血圧の診断基準であることから,この二者の差をあてはめたものである
※高血圧治療ガイドライン2014より引用

脂質異常症について

コレステロールが高くなる原因は何ですか?

高コレステロールに関係している生活習慣は、食べ過ぎ、特に脂質のとり過ぎです。日本人の食生活は欧米化しており食生活に占める脂質の割合が増加していることが原因です。

どうして善玉、悪玉と言われているのですか?

コレステロールは肝臓から血管などに運ばれていきますが余分なコレステロールはあぶらのかたまりとしてたまった状態になっています。コレステロールは肝臓以外では処理できないのであぶらのかたまりからコレステロールを回収して肝臓にもどす必要があります。LDLコレステロールは血管壁にコレステロールを運び込み、動脈硬化の原因となることから悪玉と言われています。HDLコレステロールは血管に入り込んだコレステロールを吸収して肝臓に回収するので善玉といわれています。HDLコレステロールが高いということは血管がつまる原因が少なく血管が健康な状態であることを意味します。

中性脂肪が高くなる原因は何ですか?

中性脂肪は体の脂肪組織にストックされ体のエネルギー源として使われる脂肪ですが関連している生活習慣は食べ過ぎ、飲み過ぎ、運動不足です。

どうしてコレステロールや中性脂肪が高いといけないのですか?

コレステロールが高いと動脈硬化がすすみ血管がふさがっていき心筋梗塞や脳梗塞などの危険が高まり、中性脂肪が高いと他の危険因子と重なりやすくなって、動脈硬化の危険を高めるからです。

どうして運動療法が必要なのですか?

適度な運動は、善玉コレステロールであるHDLコレステロールを増加させ、中性脂肪を減少させる効果があるからです。また高血圧や糖尿病の予防や治療にも効果がありストレスの解消にも役立ちます。

骨粗しょう症について

ダイエットはしても大丈夫ですか?

誤ったダイエットは栄養素やエネルギーの不足を招き、骨の成長に悪影響を及ぼし骨粗しょう症予備群となる可能性がありますので大変危険です。適切な食事療法を行うことが必要です。

予防に効果的な運動はありますか?

骨は運動による力学的刺激を絶えず受けており、この刺激が骨の成長を形成を活性化させています。骨を丈夫に保つには個々の体力レベルにあった適度な運動を習慣化することが重要です。

喫煙やアルコールとの関連はありますか?

喫煙と過度の飲酒は骨粗しょう症の危険因子であり骨粗しょう症性骨折が増加することが知られています。

長期のステロイド使用は影響がありますか?

経口によるステロイド薬の全身投与は骨量の減少と骨折のリスクの上昇に密接に関わっています。ステロイド性骨粗しょう症は、代表的な薬剤性骨粗しょう症であり、ステロイド長期使用者の50%に骨粗しょう症が発症していると言われています。

カルシウムのとり過ぎで問題になることはありませんか?

摂取して良いカルシウムの上限値は2300mgですので通常の食品から摂取する場合は上限を超える可能性は低く、また消化管でカルシウムの吸収量の調節が行われており摂取量が過剰になると殆どが吸収されることなく排泄されます。ただサプリメントやカルシウム剤をたくさん利用すると過剰になることがありますので摂取量に注意が必要です。

甲状腺について

甲状腺はどこにあるのですか?

甲状腺の場所甲状軟骨の下側にあって蝶が羽を広げたような形をしており右葉と左葉に分かれています。縦が約4~5cm、横は約2~3cm、厚さは約1cmで、重さは15g前後です。

甲状腺は正常でも触れますか?

甲状腺は内分泌腺の中では最大の臓器ですが、健康な場合は皮膚の上から触っても位置は殆どわかりません。鏡を見ながら顎をあげて唾を飲み込むしぐさをしてみて下さい。のどぼとけの下の部分に蝶のような形をしたものが上下に移動するようであれば甲状腺が腫れているサインですので受診されることをおすすめします。

甲状腺はどんな働きをしているのですか?

身体の働きを正常に保つために必要なホルモンを分泌する臓器を内分泌腺といいますが、甲状腺もその重要な役割を担っています。昆布やわかめなどの海藻類に多く含まれるヨードを原料にして、T4(サイロキシン)、T3(トリヨードサイロニン)という2種類の甲状腺ホルモンを合成・分泌しています。甲状腺からは、1日あたりT4が約80μg、T3が約4μg分泌されます。その大部分は、血清蛋白と結合していますが、実際に直接身体に働く甲状腺ホルモンは血清蛋白と結合していない遊離T4(FT4)と遊離T3(FT3)です。

甲状腺ホルモンはどんな働きをしているのですか?

主に以下の3つの働きがあります。

1)身体の新陳代謝を活発にする
2)交感神経を刺激する
3)成長や発育を促進する

おおまかには全身の代謝を高めるホルモンですのでホルモンが過剰になると暑がり、汗かき、頻脈などがおこり、不足すると寒がり、皮膚乾燥、徐脈などがおこります。甲状腺機能の異常を放置すると体力、気力、記憶力、代謝状態、自律神経機能、月経、出産、子供では成長、精神・知的機能などに影響する可能性があります。

甲状腺ホルモンはどのように調節されているのですか?

甲状腺ホルモンの分泌が過剰になると、この情報が視床下部と下垂体に伝わりTSHの分泌を抑制しさらに甲状腺ホルモンの分泌を抑制します。逆に甲状腺ホルモンの分泌が不足するとTSHの分泌が刺激され甲状腺ホルモンの分泌を刺激します。この一連の調節の仕組みは“甲状腺ホルモンのフィードバック機構”と呼ばれておりこのシステムによって血液中の甲状腺ホルモンの量は常に一定の範囲に維持されています。