medical consultation診療案内

【循環器の受診希望の方】
水曜日以外毎日専門医が対応いたします。

心臓病は症状によって
考えられる病気が違います。

心臓病とは心臓の構造や機能(動き)の異常により生じる病気の総称です。具体的には、心不全、不整脈、弁膜症、虚血性心疾患(狭心症など)などの病気があります。心臓病の予防、早期発見のためにも、まずは専門医に相談して、すでに症状がある場合は適切な治療を行う必要があります。

林内科クリニックでは、循環器専門医により、的確かつ迅速な診療を行っています。このページを見て少しでも不安に思った方は積極的に受診されることをおすすめします。

心不全

心不全は「心臓が悪いために、息切れやむくみが起こり、だんだん悪くなり、生命を縮める病気」と定義されています(日本循環器学会)。心臓の一番大事な役割は、全身に血液を送るポンプとしての機能です、このポンプ機能が低下すると、全身にうまく血液を送れなくなり、足のむくみや息切れ、疲れやすい等の症状が出現するようになります。
心不全の原因はさまざまですが、高血圧症や糖尿病、肥満、脂質異常症などの生活習慣病にかかっている場合、心不全になるリスクが高くなります。心不全は放っておくと徐々に進行する病気ですが、生活習慣病の合併があると更に悪化するリスクが高くなります。血液検査や胸部X線などによるスクリーニング検査も可能ですので、下記のような症状がある場合には気軽にご相談ください。

心不全セルフチェック

下記の項目に3つ以上当てはまる方は当院の受診をおすすめします。

  • 疲れやすい
  • だるい
  • 足が浮腫む
  • 動いたときの息苦しさが強くなった
  • 息苦しくて横になれない
  • 夜息苦しくて目が覚める

不整脈

不整脈は、心臓の拍動のリズムが不規則であったり、極端に頻度が高かったり少なかったりする状態を言います。心臓は刺激伝導系とよばれる電気の流れによって拍動が制御され、正常時には血液を一定のリズムで送り出しています。不整脈はその電気の流れや発生の異常によってもたらされます。
不整脈の中には、正常な脈と脈の間に一回リズムの違う脈が出る期外収縮や、脈が極端に遅くなる徐脈性不整脈、脈が極端に早くなる頻脈性不整脈に大別され、それぞれの中にもいくつかの種類があります。ほとんどの不整脈は害がなく治療は不要です。しかし、突然死を引き起こす不整脈、症状が強い不整脈、心不全や脳梗塞の原因になる不整脈は適切な治療が必要です。不整脈の治療には、心臓カテーテルアブレーション治療やペースメーカー植え込み術、薬物治療などがあります。下記のような気になる症状があった場合は心電図によるスクリーニング検査も可能ですので、気軽にご相談ください。

不整脈セルフチェック

下記の項目に3つ以上当てはまる方は当院の受診をおすすめします。

  • ドキドキする
  • 脈が飛ぶ
  • 息切れやめまいがする
  • 胸が苦しい

弁膜症

心臓は全身に血液とともに酸素を供給する、ポンプのような役割をしています。心臓には、血液が常に一方向に流れるように維持し、逆流を防止するための弁があります。
弁膜症は、弁に障害が起き、本来の役割を果たせなくなった状態を言います。主に、弁の開きが不完全なため血流が妨げられる狭窄と、弁の閉じ方が不完全なため血流が逆流してします閉鎖不全に分類されます。
弁膜症の原因には、先天性と後天性のものがあります。特に近年では、加齢に伴う弁の変性や石灰化による心臓弁膜症が、高齢化の進行とともに増えています。心臓弁膜症に特有の症状は少なく、加齢に伴う体の変化と似ているため、病気を見落としがちです。
重度弁膜症の根本的な治療には手術が必要ですが、軽度の場合には定期的な検査と薬物療法で経過をみる場合もあります。
診察(聴診)や心臓超音波検査など実施しておりますので、何か気になることがありましたらご相談ください。

虚血性心疾患

心臓は1日に約10万回も収縮・拡張を繰り返し、全身に血液を送り出すポンプの役割をしています。この心臓に酸素や栄養を含む血液を送り込んでいるのが、心臓のまわりを通っている冠動脈という血管です。
虚血性心疾患とは、この冠動脈が動脈硬化などの原因で狭くなったり、閉塞したりして心臓にうまく血液がいかなくなることで起こる病気です。冠動脈が狭くなり、血流が悪くなっている状態を狭心症、完全に詰まって血液がいかなくなった状態を心筋梗塞といいます。
一般的な症状としては、体を動かしたときの胸の痛み・圧迫感といわれていますが、胸やけや息切れとして自覚することもあります。更に進行すると、安静時にも同様の症状を生じるようになり、より危険な状態になります。
虚血性心疾患に対する一般的な治療としては薬物治療、冠動脈形成術(カテーテル治療)、外科手術(バイパス術)などがあります。
狭心症や心筋梗塞は、心臓の機能低下を引き起こす原因になりうる病気です。心不全や不整脈を併発することもあり、早期発見・治療介入が重要です。気になる胸の症状などあった場合には、お気軽にご相談ください。