medical consultation診療案内

健康で、心豊かな暮らしのために
メタボリックシンドロームと生活習慣病

日本人の三大死因は癌・心臓病・脳卒中ですが、心臓病と脳卒中などの循環器病を引き起こす主な原因は動脈硬化です。最近の研究で、肥満(とくに内臓脂肪が蓄積した状態)がさまざまな生活習慣病を引き起こし、それによって動脈硬化を引き起こすことがわかってきました。それがメタボリックシンドロームです。ウエスト周りが男性の場合85cm以上、女性の場合90cm以上であることに加え、脂質異常症・高血圧・糖尿病の3つに関する診断基準のうち2つ以上が当てはまればメタボリックシンドロームと診断されます。血圧・肥満・血糖・血中脂質の4項目が正常でない場合を、死の四重奏と呼びますが、これらはすなわち生活習慣病のことであり、メタボリックシンドロームはその前段階の状態といえます。メタボリックシンドロームから生活習慣病となれば、自覚症状がないまま動脈硬化が進行し、やがて心筋梗塞や脳卒中などの怖い病気を発症しやすくなります。
以前は「成人病」と呼ばれ中高年で発症すると考えられていた生活習慣病ですが、最近では発症が低年齢化し、若年者においてもその予備軍が多く存在するようになっていることが分かっています。「自分は若いから大丈夫」と、油断すると大変です。動脈硬化は20代からゆっくりと始まっており、生活習慣病になればそのスピードが加速されます。また、動脈硬化≒老化であり、見た目にも老けていくなど、健康だけでなく美容の面にも影響するのです。
これからの時代は病気にならないよう予防することがより一層大切になってきました。そのためにはまず検査を受け、状態に合った生活習慣の改善を行い、必要に応じて適切な治療を受けることが重要です。当院では生活習慣病の予防と治療に重きをおいて診療をおこなっています。ご相談ください。

メタボリックシンドロームの診断基準

下記の(1)を満たし(2)、(3)、(4)のうち2項目以上に該当すればメタボリックシンドロームを診断

(1)腹囲
男性:85cm以上 女性:90cm以上
(2)脂質
トリグリセライド値≧150mg/dl  または  HDLコレステロール値<40mg/dl
(3)血圧
最高(収縮期)血圧≧130mmHg  または  最低(拡張期)血圧≧85mmHg
(4)血糖
空腹時血糖値≧110mg/dl
糖尿病
糖尿病は一度なってしまうと治りませんが、「糖尿病予備軍」の段階ならまだ間に合います。糖尿病に対する正確な知識を持って、生活習慣を見直しましょう。
糖尿病
高血圧
高血圧が続くと、全身の血管の動脈硬化が進行し気付いたときには脳卒中、心筋梗塞や腎不全などの合併症をおこしてしまうことが少なくありません。
高血圧
脂質異常症
日本では成人の約3人に1人は脂質異常症が疑われるといわれています。脂質異常症を放置していると心筋梗塞や脳梗塞を発症しやすくなります。
脂質異常症(高脂血症)

生活習慣病に関しては「よくあるご質問」のページも合わせてご覧ください。

よくあるご質問